banner

2016年9月4日 中之島公会堂集会を開催します!

 

 

戦場体験証言集会・シンポジウム(大阪・中之島公会堂)

 
日時:2016年9月4日(日)午後1時開始(12時開場)  
会場:中之島公会堂(大阪市中央公会堂)【入場無料】
(画像をクリックすると別窓で大きく表示されます)  
 
 平均年齢90歳以上、 
”語らずに死ねるか!”の思いで戦場の実相を語ります
 
中之島チラシ  
学校教育で教える戦争の歴史は「何時何処でこういう事が起きた」という年表が主で、それもかなり大まかなものです。学校の中では実際の体験談を聞く機会もつこともできなくなりつつあります。  
年表で見る戦争の裏に幾多の人の思いがあることを、体験を通じて伝えていくのが保存の会です。戦後71年を経て、むしろこれまで以上に、戦場体験を語り継ぐ機会を数多くの場所で実現したいと考えています。  
今年特に力を入れるのは、「あの戦場体験を語り継ぐ集い」の第5回全国大会です。9月4日(日)、大阪・中之島公会堂(大阪市立中央公会堂)にて大規模な証言集会を開催します!皆様のご参加を心より願っております。  
 

”沖縄戦”特設ページ を開設

 

 6/23沖縄慰霊の日に合わせて、「体験記録を見る」ページに沖縄戦の特設ページを開設しました。(特設ページへの直接リンクはこちら)
 このページでは、先頃大阪で開催した「50余名の体験談で知る沖縄戦展」で展示した証言を読むことができます。
 6/24~26にかけて、随時コンテンツを増やしていく予定です。(現在「準備中」と記載している箇所です)
 
 
なお、展示パネルはすべて無料で貸出し致しております。  
(輸送費の実費のみご負担お願い致します)  
米軍が撮影した戦地写真のパネルも貸出しできます。ただしこちらはHP上に掲載する許可をまだ取っていないので、お手数ですが、どんな写真があるかは個別にお問合せください。  
会場のスペースに合わせて、どのパネルを展示するか等のご相談も承ります。お気軽にお問合せください。
 

2016年イベント案内② 6/17~20 沖縄戦展 in 大阪

 

50余名の体験で知る 沖縄戦展


日時:2016年6月17日(金)~20日(月)
10時30分開場、17時まで

会場:エル・おおさか(大阪府立労働センター)9Fギャラリー2【入場無料】  
    大阪市中央区北浜東3-14  
 
アクセス:京阪・地下鉄谷町線「天満橋」駅 西へ300m  
     京阪・地下鉄堺筋線「北浜」駅  東へ500m  
(地図:ここをクリックするとGoogleマップの別窓が開きます)  
 
 
6月17日(金)~20日(月)、大阪では初の「沖縄戦展」を開催します。  沖縄戦展チラシ  
戦時中、沖縄の様々な立場、地域にいた50余名の体験談をご紹介します。個人の体験を通じて沖縄戦の全体像を伝えたいと思いこの展示会を企画しました。  
証言を寄せて下さったのは、民間人、沖縄県出身の兵士、本土出身の兵士、鉄血勤皇隊、女子学徒隊、護郷隊、 防衛隊など。地域は本島南部、本島北部、慶良間諸島、伊江島、石垣島など沖縄全域にわたります。  
 
沖縄戦を体験した人は、基地の無かった時代の沖縄を知っている人たちでもあります。沖縄戦の実態を知ることは、現在の沖縄をめぐる種々の問題の起源と意味を理解するためにも不可欠です。  
昨年東京で開催し、1000名を越える来場者のあった本企画をさらに発展させ、今年は大阪で開催します。  
 

2016年イベント案内① 5/2~8 松村幸子さんの戦争展

 

松村幸子さんの戦争展 ~夫と、父と、私の戦争~


日時:2016年5月2日(月)~8日(日)
10時30分開場、17時まで(最終日は15時)

会場:東京都港区赤坂1-1-16 細川ビル3階ギャラリー【入場無料】  
アクセス:銀座線・南北線「溜池山王」駅8番出口から徒歩3分  
(地図:ここをクリックするとGoogleマップの別窓が開きます)  
 
 
5月2日(月)~8日(日)「松村幸子さんの戦争展」を開催します。  松村幸子戦争展チラシ  
保存会は協賛として参加し、ニューギニアの戦場体験パネルを展示しております。  
主催は、東部ニューギニアでお父様を亡くされたご遺族の松村幸子さんです。  
松村さんは戦後早い時期にお母様も肺結核で亡くされ11歳で両親を亡くされました。子供だけになった松村家の財産はすべて取り上げられ、辛い少女期をおくったといいます。  
「戦後71年、あの戦争で運命を狂わせられた多くの家族が今もいることを知っていただき、平和の尊さについて考える機会にしていただければと願っています。」  
 

2015年イベント案内:9/20 日比谷公会堂集会

 日比谷公会堂チラシ  
いつもご来訪ありがとうございます。
本年9月、6年ぶりに日比谷公会堂での戦場体験証言会を開催いたします。  
本年は各方面においてご活躍されている識者の方々をお招きして、シンポジウムも開催します。  

第4回 あの戦場体験を語り継ぐ集い
戦後70年の今とこれからを考えるために


日時:2015年9月20日(日)
12時開場、13時開始~17時終了まで

会場:日比谷公会堂 【入場無料】  
 
 
◆◆◆第1部 戦場体験証言集会 13時(12時開場)~15時◆◆◆  
ここでしか聞けない話がある。  
平均年齢90歳以上、「語らずに死ねるか!」の元兵士たちが語る  
 
● 勝ち戦は勝った勝ったという気持ちばかりで人を殺しても何とも思わない。悲壮な思いではあったけど、無我夢中。(95歳、ビルマ)  
 
● 大鳳(空母)が突如大爆発。乗員もミイラのように焼けただれ、それでも横付けして戸板を渡し救助に当たった。(88歳、駆逐艦・磯風)  
 
● これから討伐に行くから、焼くな、犯すな、殺すなと言われた。はっきり言って全然守れなかったんじゃないかと思う。(93歳、中国)  
 
● 戦車に飛び込む人間地雷に「賛成」と書いて提出。回答を集めた区隊長は初めてにっこり笑い、全員希望したと。(86歳、陸軍少年飛行兵学校)  
 
● 帰って来たばかりの零戦の下にもぐり、針金で爆弾を縛って、「これが二度と帰らぬ証だ」と少々興奮気味で飛び立って行った。(91歳、偵察員)  
 
● 夜中にパッと立ち上がって、「汽車が出るんですね、家に帰れるんですね」「みそ汁が食べられるんですね、ぼた餅が食べられるんですね」そんな事を言ってバサッと倒れて死んでいく。(86歳、少年兵・シベリア抑留)  
 
 
◆◆◆第2部 戦後70年シンポジウム 15時20分~17時終了◆◆◆  
 
戦場体験に学ぶということ、そのむずかしさと可能性について  
 
小熊英二さん  
歴史社会学者、慶應義塾大学教授(歴史社会学・相関社会科学)。「〈民主〉と〈愛国〉-戦後日本のナショナリズムと公共性」、「生きて帰ってきた男」など著書多数。大佛次郎論壇賞、角川財団学芸賞などを受賞。1962年生  
 
川村湊さん  
文芸評論家、法政大学国際文化学部教授。著書に「戦後批評論」「戦争はどのように語られてきたか」(共著)、「文芸時評1993-2007」、「戦争の谺 軍国・皇国・神国のゆくえ」など多数。読売文学賞などを受賞。1951年生  
 
栗原俊雄さん  
毎日新聞社記者。「シベリア抑留-未完の悲劇」や「遺骨―戦没者三一〇万人の戦後史」など著書多数。2009年「疋田桂一郎賞」を受賞。1967年生  
 
 
◆◆◆9・20日比谷集会を成功させる500人委員会 結成◆◆◆  
 
日比谷集会を成功させるため、有志で委員会を立ち上げました。賛同委員は次の約束を共有します。  
 ◆ “語らずに死ねるか!”の戦場体験証言集会を成功させよう!  
 ◆ 一人が一人を誘って当日参加しよう!  
 ◆ または一人千円カンパをしよう!  
委員に義務はありません。ただ集会の成功に向けて参加表明を行います。 当日集会に参加できない方は、千円のカンパをお願いできればと思います。 (郵便振替口座 戦場体験放映保存の会 00100-4-760143)  
 
現在約350名の方からご返事を頂いております。  
皆様からの賛同のお声をお待ちしております!  

メールフォーム(別窓が立ち上がります)
 
 
 

2015年イベント案内:6/18~21 沖縄戦展 in 浅草公会堂

 
いつもご来訪ありがとうございます。
戦後70年を迎える本年ですが、今年は久しぶりに都内でのイベントを開催いたします。  
 

50余名の体験で知る沖縄戦展


日時:2015年6月18日(木)~21日(日)10時開場、入場17時まで
会場:浅草公会堂 1F展示ホール 【入場無料】  

画像をクリックすると別窓で大きく表示されます  沖縄戦展チラシ  
 

Tさんが「こんな馬鹿な戦があるかい。敵の陣地も調べない、地形も分からん、何も分からん所へただ切り込めといって」と泣き始めた。すると側にいた同年兵が「戦友が死んだくらいで泣く奴があるか。俺の部落は普天間だ。俺の家族の所にも敵が入っている。生きてるか死んでるか全然分からん。俺でも泣かないのに、お前ぇ戦友が死んだくらいで泣いてどうするんだ」と怒って大喧嘩が始まった。 (歩兵第32連隊、沖縄県出身)

友達のお母さんは叫びながら山から駆け下りた。家に入ると血だらけ。肉があっちの壁こっちの壁。頭はこっち。腕の部分はこっち。半狂乱になって子供の体を捜すおばさんに、「これトシコの腕だよ」と言っても何も答えなかった。(当時11歳)

とにかく敵が憎かった。「ちきしょう、ヤンキーぶっ殺してやる」射撃を始めて撃ちまくった。そうしている間に迫撃砲がきて、目の前で青光りしたと思ったら、ドーとなって、頭の中が真っ白になった。破片が目に入った。眼球が出ちゃった。後で教えてもらったけど、目が飛び出ていたらしい。(歩兵第89連隊、北海道出身)

「看護婦さん、おにぎりくれたら死んでもいい」と懇願された。あっちから、こっちから言われた。ナゲーラの壕は地獄。排尿は全部座ったままするので、200人が血だらけで、蛆が沸いている。 (瑞泉学徒隊)

沖縄出身の若い兵隊が、「このままでは生きていかれませんから捕虜になりましょう」と言った。日本兵2人が出てきて、「こんなやつがいるから」とこの若い兵隊の首を切った。他にも捕虜になろうと話し合っているおじさんたちがいて、「女の人は荷物を置いて、男はふんどしになって捕虜になろう」とズボンを下ろしかけていたが、若者が殺されるのを見て慌てて上げていた。(当時15歳)


どれも想像を超える話ばかりです。
沖縄戦の実態を知ることは、現在の沖縄をめぐる問題の起源に触れることにもつながります。  
沖縄戦とは何であったのか。ここに展示するのは、50余名の、当時そこにいた普通の人々の目線で語られる沖縄戦です。  
 
展示パネルの貸出しも実費(輸送料のみ)で行っておりますので、ご興味のある方はこの機会にご覧ください!  
 
 

2015年イベント:9/20 日比谷公会堂 戦場体験証言集会・シンポジウム

 
日時:2015年9月20日(日)午後1時開始(12時開場)  
会場:日比谷公会堂【入場無料】  
 
 
証言集会では20余名が登壇します。  
平均年齢92歳が、”語らずに死ねるか!”の思いで戦場の実相を語ります。  
 
 
こちらのイベントの詳細は、近日中にご案内いたします  
 
これが日比谷公会堂で行う最後の戦場体験証言集会です。ぜひ、お見逃しなきように。  
 
 

「戦場体験キャラバン」(彩流社、2014年)のご紹介

 いつもご来訪ありがとうございます。
 すっかり更新が滞っており、まことに申し訳ございません。
 
 保存会の最近の活動はこちらのブログ(全国キャラバン隊が行く)にて紹介してもらっています。
 
 そしてこのたび彩流社さまから本を出版させていただきました!
タイトルは 「戦場体験キャラバン」 です。
 戦場体験キャラバン表紙  
 私たちは全国で体験の聞き取りを行っておりますが、その時には希望者で班を組んでひとつの地域で旅程を組みます(単独行の場合もあります)。この体験聞き取りのツアーのことを私たちは「戦場体験キャラバン」と呼んでいます。
 この本は、そのキャラバンを疑似体験できるようにつくりました。読者の方はボランティアとしてそのツアーに参加し、8日間をかけて様々な体験者からお話を聞いて回る、という本の構成です。
 
 本には23人の方の体験談(の一部)を、一言一句そのままの形で書き起こしたものを収録しています。方言も感動詞も差別用語もそのままです。確かに一部分かりにくいところはありますが、詳細な描写と取り繕わない心情表現、その方のありのままの語り口で表現される戦場の姿は、私たちのひ弱な固定概念を打ち砕く力強さに満ちています。ぜひ、ご一読を。
 
 そして、意外と好評をいただいているのが、章ごとに出てくるショートエッセイと、巻末のボランティア座談会です。ショートエッセイというか、聞き取り裏話というか。それぞれの体験をどういう文脈のなかで理解するか、ということを知るのに少しは役に立つかなと思います。ちなみにボランティアJ子は私です。
 巻末の座談会では以下のテーマについてボランティアが集まって議論しています。 
なぜ戦場体験を聞いているのか/「戦場の話って暗いんでしょ?」/広く知られた空襲と原爆の体験、兵士しかしらない戦場の体験/無色という方針/加害体験でなければ意味がないか/日本人はなぜ特攻話が好き/沖縄で体験を聞く/戦場体験は民間で残そう/あの決まり文句について話してみた/継承って何だろう
 
 このテーマから推して知るべしですが、ボランティア同士でかなりさばけた話をしています。ぶっちゃけトークというのでしょうか。何も知らない奴が、素人が何をと思われる方もおられるかもしれません。しかし10年もこの運動に没頭してきてしまった者として、現在の率直な思いを語らせて頂きました。こちらもぜひ読んでみてください。ご意見を賜りましたら幸いです。 

 本のご注文はぜひ最寄りの書店で!(私はできるだけ地元商店で買い物したいと思います!)
 お近くに書店がない方はAMAZONでも販売中です。AMAZONに在庫がない場合は、彩流社のホームページ(リンクはこちら)からどうぞ!

 (戦場体験放映保存の会 中田順子)
 

 

 書名: 戦場体験キャラバン 元兵士2500人の証言から
 著者: 戦場体験放映保存の会 編著, 中田 順子 編著, 田所 智子 編著
 定価: 2,500円 + 税
 発行年月: 2014年07月  書籍コード: ISBN978-4-7791-1996-5 C0036
 

2013年度の更新予定  2013-8-15 更新

 いつもご来訪ありがとうございます。
 突然ですが、今年度の更新予定についてお知らせします。
 
 今年度は、新たに100名の方の体験を更新します。また、動画の掲載についても増やします。
 実は、年度当初には8月に50名分の体験をアップする予定で準備を進めておりましたが、急遽、大阪で大規模なイベント(下記参照)を開催するはこびとなりました。今年は以下のようなペースで体験記録を更新してまいります。

 

 8月: 新規に11名分の体験を追加しました。
10月: 約50名分の追加を予定しています。
~3月: 約40名分の追加を予定しています。  

 

 動画掲載の予定については、改めてご報告させていただきます。
 相変わらず試行錯誤しつつの運営です。このサイトを見て頂いている皆様あっての史料館ですので、今後ともおつきあいいただけたら嬉しいです。
 (戦場体験放映保存の会 中田順子)


9月14(土)~16(月・祝)大阪でのイベント 2013-8-15 更新

 いつもご来訪ありがとうございます。2013年9月、大阪での初の史料館展示イベントについてお知らせします。

 語らずに死ねるか!今、戦争を知り考える
 (戦場体験・百人展PARTⅡ)
 2013年9月14日(土)~16日(月)9時30分~17時(予定)
 於 エル・おおさか(大阪府立労働センター)・9階ギャラリー2

 この展示会は、本年7月にも、参議院選挙に合わせて東京・浅草で開催していました。この展示をご覧になられた方々から「ぜひ大阪で開催を」というご意見をいただき、ようやく準備が整いましたので、この場をかりて皆様にもお知らせいたします。
 会場には約100人分の戦場体験の証言をまとめたパネルの展示を行います。その他、軍服や当時の品物、書類も展示します。戦場体験者の絵画も数多くあります。
 イベント開催期間中は、元兵士が説明員として会場に立ち、展示物の説明にあたります。
 さらに、15~16日の13時半、15時半には会場でミニ証言会を行い、若い世代の方々に生の体験を訴えます。
 開催まであとひと月あまり、微力ながら全力を尽くします。


フォントサイズ大きくしました

 開設から様々な方からご意見、ご感想を頂いております。ありがとうございます。
 フォントサイズをもう少し大きく、というご要望も頂いておりましたので、12ポイントから14ポイントに変更してみました。いかがでしょうか。
 まだまだ成長途中のサイトですので、お気づきの点がございましたらご連絡ください。


ご訪問ありがとうございます。電子版を開館しました。

banner  こちらは戦場体験放映保存の会・事務局です。
 ご訪問ありがとうございます。
 このインターネット史料館は、体験者が自ら作る史料館です。
 体験者の生の声をありのままに保存し後世に伝えるための場所として、老若の有志によって2009年7月に設立されました。
 そして2012年8月15日、史料館「電子版」を開設し、インターネット上での体験記録の公開を開始しました。
 電子版の開館当初に公開する資料は、映像化した証言(インタビュー)の概要をまとめた文章です。まずは100名の方々から公開を進め、順次範囲を拡大していきます。公開する資料の種類も、段階的に証言記録本編(映像、手記、日記、絵画)に広げていきます。
 最終的には、この史料館には15万人の戦場体験を収め、すべての体験記録をそのままの形で公開することを目標としています。


史料館設立宣言「礎」

 史料館を東京都北区滝野川に築くことになったのは、2008年12月のことです。(翌年7月移転)
 JR「板橋」駅から徒歩5分の立地ながら、空襲で焼け残った一帯は狭い路地が入り組む古い住宅地が続きます。そんな場所に史料館は根を下ろしました。
 病床にあった故・上田哲代表は、史料館に寄せる思いを次の文章にあらわし、これが遺稿となりました。

礎(いしづえ)


 この史料館は(社)マスコミ世論研究所の「戦場体験放映保存の会」の中で生まれた。
 これは世論が見える政治を目指す50年に及ぶ世論研の運動の一つの帰着点であった。

 あえてこの地を選んだのは是非とも首都東京でなければならず、同時に虚飾の巷で無い箇所を目指したからである。
 そこにはあの大戦に強権で戦地に送られ、戦後の荒廃を自力で生き抜いてきた名も無き人々が生息している。
 また保存の会は、未曾有の数の元兵士の結集と、完全無償のボランタリー「孫の会」とを生み出した。
 今日も公費企業の支援などは一切受けていない。

 願わくば、後々の世代の皆さんが、老兵士達の体験談を記録する最後の機会にかけたこの運動の生の史料を、決して過去の遠い悲劇として捨て去るのでなく、名も無き人々が名も無く殺し合う時代を終わらしめんために、この一館を活用されん事を。

 名も無き者の声の結集が動かす社会、永く続かるべき。
 祈る日である。
 2008年12月
 戦場体験放映保存の会 初代代表 上田 哲

史料館・電子版の開設にあたって 「元兵士からの呼びかけ」

 皆さん、私達は先の大戦の第一線から帰還し、未だに生き延びている無名の元兵士です。突然ですが、是非お訴えをし、協力をお願いしたいことがあります。

 ちょうど8年前、戦後60年を迎えたときのことでした。多くの想いと共に、私達の戦場体験がもう直ぐ消えてしまうのではないか、あの悲惨さを知る私達は、何も語らずに死んではいけないのではないか、と気付いたのです。
 僭越ながら其れを話し合った私達は、戦場を知る仲間達に一人でも多く呼びかけてみようと思い立ちました。
 今年は、戦後67年になります。
 戦場からの帰還兵は310万人。8年前には55万人と推定できた健在者ですが、その後の詳細は、「昔のこと」と言われ、すっかり分からなくなりました。

 「語ってから死のう」
 此の合言葉に応えてくれた、兵士・軍属・民間人を含む仲間、2500余。その戦場体験を、永久保存版として録画版、手記、絵画などに記録することができました。戦争体験のない若い人達が、ボランティアとして呼びかけに協力してくれています。

 戦場体験を遠い昔の悲劇と片付けてしまうのではなく、子や孫や、其の先の世代の人に、私達の時代を考えて貰うための大事な歴史として遺したいのです。
 思いを共にする老若の力を合わせ、仲間達の体験を、そのまま無編集で保存する「史料館」を設立するに至りました。
 「史料館」は、戦場に駆り立てられた私達の、生身の体験談の集積であります。十人居れば十人の体験が有ります。私達は、最終的には「史料館」に15万人の戦場体験を収納することを目標におきます。

 是非、あの戦場体験を共有する皆様。一人でも多くの方の体験をお寄せ下さい。ご連絡をお待ちしております。お知り合いの兵士の皆様、そしてご遺族の方にも呼びかけて下さい。また此の呼びかけをお知りになった若い方々も身近な兵士の所在をご連絡下さい。

 念のためですが、私達はどんな立場の方も、どんなご意見の方も、思想信条は別にして、ただ戦場体験を遺そうという一点だけで手を繋ぎあう「無色」で事に当り、全ての行動の資金は皆様からの会費とカンパだけを頼りに「無償」で実施しております。
 このようにして歴史を正確に後世に遺しておきたいと願っております。
 最後に皆様のご活躍とご健康をお祈り致します。

 2012年8月15日

呼びかけ人 戦場体験放映保存の会・元兵士の会
 賛同人        戦場遺族の会、孫の会



呼びかけ人・賛同者名簿

2012年8月15日時点で、呼びかけ人(体験者)および賛同者(戦後世代)に、名乗りをあげて頂いた方のお名前です。

呼びかけ人 戦場体験放映保存の会・元兵士の会

◆北海道 山中礼三(94歳、中国・ノモンハン)、山口昇(90歳、戦艦武蔵)、満山凱丈(89歳、沖縄)/
◆岩手県 伊藤精一(93歳、中国)、須藤文彦(91歳、空母赤城)、熊谷武雄(87歳、東部ニューギニア)/
◆宮城県 小林利光(94歳、満州)、畠山文男(91歳、東部ニューギニア)、本郷勝夫(88歳、中国)、後藤東陽(87歳、内地)、八巻巌(86歳、特攻)、中森孜郎(85歳、台湾・内地)/
◆秋田県 辻原猪一郎(89歳、フィリピン)/
◆山形県 結城与惣治(91歳、西部ニューギニア)、後藤昭二(83歳、戦艦大和)/
◆福島県 八巻一夫(91歳、中国)、佐藤貞(90歳、中国)、石井武(空母赤城・重巡洋艦高雄)/
◆茨城県 梅澤正之進(シベリア)、金城國弘(沖縄)/
◆群馬県 菊地定則(90歳、満州)/
◆千葉県 宇多田正純(92歳、西部ニューギニア)、上斗米正雄(92歳、中国)、日佐戸輝(89歳、内地)、内田光(89歳、ニューギニア・満州・シベリア)、石野徳司(87歳、ラバウル)、野田昭夫(84歳、予科練)、小川清(82歳、横須賀防備隊)、中村勝彦/
◆埼玉県 森雄蔵(97歳、2.26事件・中国)、野村盛明(93歳、沖縄)、新井省吾(92歳、雷撃機操縦士)、田中豊(戦闘機操縦士)、関利雄(88歳、隼操縦士)、尾形憲(88歳、フィリピン・中国)、黒田千代吉(87歳、中国)、藤原重人(87歳、中国)、坂本初枝(83歳、満州・中国・看護婦)、佐藤孝則(81歳、テニアン)、寺尾光身(72歳、集団疎開)/
◆東京都 丹羽正治(94歳、西部ニューギニア・軍医)、斎藤元雄(94歳、東部ニューギニア)、高橋左駄(93歳、トラック島)、鈴木彰(93歳、満州・シベリア)、山宮八洲男(92歳、ガダルカナル島)、岩井忠正(92歳、伏龍)、今西久雄(92歳、ビルマ)、三橋國民(91歳、西部ニューギニア)、齋藤興次(91歳、中国)、三井輝雄(91歳、中国・満州・シベリア)、生井豊(90歳、メナド降下・サイパン島)、梶泰治(90歳、中国)、大曲覚(90歳、硫黄島)、大森進一(90歳、満州・シベリア)、佐藤政男(90歳、満州)、松浦俊郎(89歳、フィリピン)、三須久太郎(89歳、樺太)、安田誠(89歳、フィリピン)、磯山陽吉(89歳、中国)、神津直次(88歳、回天)、鹿兒島五郎(88歳、満州・シベリア)、金村繁(88歳、内地)、関功(87歳、中国)、梶井熙(87歳、満州・シベリア)、山崎つとむ(87歳、朝鮮)、田所義行(87歳、メナド降下・戦艦武蔵)、加藤正寿(87歳、満州・シベリア)、山本晋介(87歳、中国)、根来鉄男(86歳、中国・満州・シベリア)、島田殖壬(86歳、レイテ)、後藤重三郎(86歳、満州・内地)、塩谷良郎(86歳、内地)、井出亀三郎(86歳、フィリピン)、谷口正範(86歳、中国・航空兵)、中島裕(86歳、満州・シベリア)、板倉正二(86歳、内地)、井上理二(85歳、駆逐艦磯風)、中城達雄(84歳、予科練)、谷田川和夫(83歳)、成迫政則(83歳、少年飛行兵)、小谷茂(83歳、少年飛行兵)、望月廉一(82歳、少年飛行兵)、秋山格之助(78歳)、田中信子(74歳、満州開拓団)、鈴木正敏、岡本久告、永沢孝(中国)、山口銅太郎、小澤昭二(予科練)、村山三千子(中国・看護婦)、粕谷進、大久保治雄、坂内和典(学徒動員)、渡部璋子/
◆神奈川県 磯部利彦(92歳、航空乙参謀)、内貴直次(91歳、西部ニューギニア)、白崎勇次郎(90歳、占守島、シベリア)、横尾肇(89歳、満州・シベリア)、井口光雄(89歳、フィリピン)、大屋宣美(88歳、満州・シベリア)、菅原百吉(87歳、満州・シベリア)、山崎泰弘(86歳、満州・シベリア)、呉正男(85歳、朝鮮・シベリア)、稲原秀雄(84歳、陸士生徒)、猪熊得郎(83歳、満州・シベリア)、中田清一(船舶特攻)、貞谷孝行(満州・シベリア)、北見政雄/
◆新潟県 山川茂(93歳、中国)/
◆富山県 久保四郎(84歳、満蒙開拓青少年義勇軍)/
◆石川県 池上喜代士(92歳、フィリピン)、片岡茂太郎(90歳、フィリピン・軍医)/
◆長野県 宮原義彦(95歳、中国)、荻原輝孝(93歳、満州・シベリア)、友田浩(93歳、インパール作戦)、土屋豊一(91歳、満州・シベリア)、久保博統(89歳、満州・シベリア)、酒井盛芳(85歳、満蒙開拓青少年義勇軍)/
◆静岡県 久田二郎(92歳、中国)、秋元実(90歳、インドネシア)/
◆愛知県 長坂正一(89歳、レイテ)、水谷義一(88歳、フィリピン)/
◆京都府 酒井朝次(91歳、中国・ビルマ)/
◆大阪府 池田幸一(満州・シベリア)/
◆兵庫県 織田文雄(93歳、中国)、今井和登(92歳、仏領インドシナ)、岩崎金治(90歳、海防艦)/
◆奈良県 花岡四郎(89歳、フィリピン)/
◆広島県 森脇義文(90歳、ニューブリテン島)/
◆山口県 玉木義行(84歳、大竹海兵団)/
◆徳島県 中國義(91歳、ビルマ)、後藤田茂明(90歳、重巡洋艦妙高)、児島稔(89歳、満州・中国・憲兵)、川野和一(88歳、宇垣特攻)森邦夫、森一夫/
◆愛媛県 山淵恵(88歳、S特攻)、堀本邦雄(83歳、満州・シベリア)/
◆長崎県 竹尾一夫(87歳、仏領インドシナ)、吉武肇(84歳、朝鮮)/
◆大分県 倉兼一二(92歳、東部ニューギニア)/
◆鹿児島県 堀俊郎(89歳、中国)、田中茂(86歳、ヤルート島)/
◆沖縄県 吉里幸栄(85歳、沖縄)、大宜見ハル子(82歳、沖縄)/ (注:年齢は2012年8月15日時点)

賛同人 戦場遺族の会、孫の会
赤堀宗基、新井克己、荒尾春秋、安徳暢子、板橋孝太郎、岩崎文、岩科一平、臼井麻里子、鵜野義嗣、大竹悠介、大月郁夫、尾形滋、岡安茂祐、小椋盛和、織田泰之、金秋蔦雄、金本武光、上蕨博、川上剛太郎、北浦新平、北爪正徳、北見政雄、木村雅夫、倉島彰、小泉信、小林宏、小山一成、齋藤芙美子、坂本育雄、佐藤晶子、佐藤和之、佐藤博蔵、島本優子、庄島サトミ、清水義仁、白井嘉則、瀬口洋一郎、瀬沼直弘、高柳美知子、田所智子、筑摩鐵男、張紋絹、寺島栄宏、中田順子、中村艶子、西山寿、二條和明、野村修身、畠山直子、波田紘子、波田裕之、馬場朋子、原久子、張替麻里、福田和男、藤澤英明、藤木八圭、fusiki冨士山弘美、丸山知恵子、安川寿之輔、山賀康正、山口久美子、山本信彦、吉丸昌昭、渡辺朋子、渡辺穣(50音順)

(年齢は2012年8月15日時点)

Copyright(c) 2012 JVVAP. All Rights Reserved.